村上信五「If or...Ⅵ」感想
村上信五ひとり舞台第6弾「Ifor…Ⅵ」についてネタバレ含む感想記事を。
個人的に去年の「Ifor…Ⅴ」がだいすきだったこともあり、今年のいふおあに対する不安はとてつもなかったです。楽しみよりも不安がすごかった…笑
だからこそ今回は、大阪公演に行ってきました。初めて!思い切った!
もちろんいろいろ意味づけせずとも大阪に行きたい気持ちはありましたが、今回は特にもうなにがなんでもはやく不安から解放されたいと思った。
そして、いつも大阪のネタバレを検索して情報を頭に入れちゃってから東京公演に入るけど、人から聞いたものを頼りにするのではなく自分だけの感想を持ちたいなとも思いまして。ネタバレ漁るの我慢できないし大阪行っちゃえ!ということで。
今回の前情報としては、大阪の「オカン」と家族の物語ということ。通信やレコメンの発言から、結構ストレートなお話で「これが曲がってると言われたら、僕の人間観が曲がってるってことになる」、あとは、男寄りにしてしまったかもしれないということ、を把握していました。この情報だけで、公演に臨みました。不安。*1
そして、幕が開け、最初に、
perfumeの「ねぇ」を踊る村上信五!!!じゃなかった、オカン・・・!!!
まだオカンに慣れていない段階での「ねぇ」、、殺すつもりなのかと思いました。登場していきなり踊る、女装で、しかもぱふゅーむの衣装、帽子(その前にかつらだけど)、そしてタイツ。足がきれいなんですよ、足が、長いんですよ!!!
状況つかめなくても「ねぇ」の衝撃で不安と早々とおさらば笑
場面変わって、村上家。
ものまねパブでぱふゅーむを踊ってもお金がもらえず、家に帰ってもお父ちゃんはお酒を飲みながら(?机の上にお酒が置いてある)WiiUで遊んでいて、家計が厳しい。お父ちゃんにはきつくあたってしまうけど、息子のろくちゃんにはとても優しく接するオカン。自治会費が払えなくて狂気的になるオカン。
・・・
オカンとお父ちゃんとろくちゃんの家族の物語でした。お話も流れもストレートで純粋でとても分かりやすい。オカンの「かわいい」と愛しさと切なさと心強さと。分かりやすいしいいお話だから別記事でまとめようかなと思います。
今までのいふおあシリーズと違うのは、全編女装(+先生)、オカン一役のみを演じる、舞台に登場するのはオカンだけ(+先生)というところ。オカンのお父ちゃんとろくちゃん(息子)への思いの強さだったり、切ない部分がものすごく切なかったり、一役のみを演じることでオカンの心情がとても伝わってきました。
今年の物語は分かりやすくてあっという間に終わっちゃう…おかんが思ってたよりかわいい…(もっと大阪のおばちゃんな感じを想像してたけど関西弁ってだけのような、、とても良い「お母さん」)
— あやか@感想(ネタバレ) (@17nt80) 2014, 3月 10
今までのいふおあに関しては、何役も演じるところ演じ分けているところが見所だと思ってて、でもそれによって自分の好きなキャラ、好きな場面ができて「そこを見たいがために行く」みたいな意識が働いていた気がする、特に楽しみな部分が限られていた気がする
— あやか (@iforxo8) 2014, 3月 11
わたしは今回の登場人物少なそうだなってことに不安を感じてたんだけどそんなことなかった!いろいろな役を演じ分けるよりも、主役のいろいろな姿、言葉づかい、気持ち、表情を演じていること、ひとりのいろんな面を見て深めることがおもしろかったしずーーっと楽しかった
— あやか (@iforxo8) 2014, 3月 11
女装自体がフリになってるから変に笑いどころ入れてない、と感じたんだけど、それかわいいだけやでありがとうございますっていう…かわいいだけやで…
— あやか@感想(ネタバレ) (@17nt80) 2014, 3月 10
笑いより哀しさが多い気がする、そういうの演じてるのいいなーって、演技を存分に見た感というか、楽しかった、見てるのつらいくらい哀しいところもあった
— あやか@感想(ネタバレ) (@17nt80) 2014, 3月 10
男寄りということは…ひなちゃんは尽くす女と青チャイナが好きなんだな、という確認…
— あやか@感想(ネタバレ) (@17nt80) 2014, 3月 11
男寄り発言はおいといて笑、「これが曲がってると言われたら、僕の人間観が曲がってるってことになる」については、曲がってなかった、です。曲がってるかもなって思っててごめんなさい。
物語の最後に、オカンが歌う松山千春の「恋」。
衣装もセットも紅白(幸子)みたいにド派手でちょっぴり唐突に歌い始めるから、オチとして笑うべきなのかもしれないけど、「Ifor…Ⅵ」は「恋」の歌詞に沿う物語ということに気づいて、いつも泣いてしまう。いつものげた箱、洗濯物、短い手紙、「愛することに疲れたみたい、嫌いになったわけじゃない」、そして「それでも恋は恋」・・・オカンの気持ちを考えたらつらい場面もあるけど、それでも恋は恋。
あと、オカンとしての歌だけど、やっぱり村上信五の歌声で(あたりまえだけど)、自担に「恋」を歌われたら、、それでも恋は恋ですよ。それでも恋は恋。
最初に観劇したときは単純に、ド派手な、まぶしい、輝いてる村上さんが素敵で、きらきら輝く村上さんを見ることができてとても幸せです、って泣いちゃったけど笑 セットの輝きはそれはもうすごいけど、それに負けてない!歌声も!
全体を通して、ひなちゃんってかわいいなあって、かわいいと思う気持ちをこれからも持っていていいのかな、許してくれる?って思った舞台でした。やっぱりかわいい、というよりもかわいいを表現してくれてありがとうって思いました。
本当にずっとかわいくて!!!どうしたらいいのか戸惑うくらいで!!!笑
ありがたいことにをたくが喜ぶ場面が多くて、でもとっても楽しそうに舞台に立っていて、アイドルだなーーーかっこいいなーーーと思いました。
学生として最後の現場が「Ifor…Ⅵ」でとても幸せです。いや、毎年とっても幸せです。幸せですよ。舞台を作ってくれて、舞台に立ってくれてありがとうございます。スタッフさんも本当にありがとうございます。
大阪行っちゃえ!ができるのも今年が最後かもしれないなーーと思いつつ。大学生活でだいぶ行動力を伸ばした気がします。をたく方面において、ですけど。
4月、社会人最初の現場も「Ifor…Ⅵ」なんですけどね!!幸せだな!!!
千秋楽まで気持ちよく楽しい時間になりますように。終わっちゃうの寂しいけど、女はいつも待ちくたびれて、それでもいい、それでも恋は恋!
*1:大阪のオカンと聞いて8ESTのおばちゃんを思い出して不安だったことは言うまでもない…あとは、わたしの好きな芸人さんコンビが解散すると発表したことで、いつ不測の事態が起こるかわからないなという不安が強くなって。